校長あいさつ
2023年4月12日 10時56分 [R05管理者]本校は県内で唯一、視覚障がい教育を行う学校であり、創立119年を迎えます。特別支援学校の中でも、聾学校と並んで最も長い歴史と伝統を誇ります。
本校の創始者である森恒太朗(盲天外)先生は、32歳のときに目の病により失明されました。深い失意の中、膝にこぼれた「一粒の米」に勇気づけられ、障がいのある子どもたちの自立を願って私財を投じ、私学を創設されました。校長室入口には、森恒太朗(盲天外)先生の像が設置されており、今でも先生の功績をたどるために、多くの方々が本校を訪れています。
さて、ホームページをご覧の皆様は、「盲学校」という名称からどのような印象をお持ちでしょうか。「まったく目の見えない方のための学校」「学齢期の子どもが通う学校」といったイメージを抱かれる方も多いかもしれません。しかし、本校の在籍者のうち、全く見えない方は約2割で、残りの8割は見えにくさのある方(いわゆる弱視の方)です。また、今年度は8歳から65歳まで、幅広い年齢の児童生徒が在籍しています。
「松山盲学校」は、年齢や見え方の程度、在籍校の有無にかかわらず、「見えにくさに悩みを抱えるすべての人のための場所」であり、「子どもも大人も学べる場所」、そして「見え方に関する困りごとを相談できる場所」です。学習指導だけでなく、日常生活をより過ごしやすくする工夫や、人生を豊かにするための方法や機会についてもお伝えしています。「こんなことを聞いてもいいのだろうか」と迷わずに、お気軽に本校へお電話ください。高い専門性と豊富な経験をもつ教職員が、お話を伺い、必要なアドバイスと支援をさせていただきます。
本年度より、県内の小・中学校を対象とした通級指導教室を開設いたしました。また、本校には、理療師の国家資格取得を目指す理療科(あん摩マッサージ指圧・鍼・灸)があり、地域の皆様の施術もお受けしています。本校は、県内唯一の視覚支援学校として、地域社会と連携しながら、視覚に関する支援や学びの機会を広く提供し、地域に貢献できる学校であり続けたいと考えています。また、森恒太朗(盲天外)先生の「一粒の米」の教えを受け継ぎ、一人一人が希望をもって自分らしく生きられるよう、全力で教育活動に取り組んでまいります。皆様には、本校の教育活動に対し、変わらぬ御理解と御支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
愛媛県立松山盲学校長 奥本 賢