教育相談のご案内
盲学校では、視覚障がい教育のセンターとしての役割を果たすため、次のような相談・支援活動を行っています。
〇視覚に障がいのある乳幼児に対する支援
〇小・中・高等学校に在籍する視覚障がい児童生徒に対する相談・支援
〇視覚障がい幼児児童生徒が在籍する保育所や幼稚園、学校の教職員等に対する相談・支援
〇障がいのある乳幼児児童生徒の保護者への相談・支援
〇中途視覚障がい者(成人)に関する相談・支援
教育相談の費用は無料です。また、教育相談は本校への就学や転学等を前提にしたものではありません。少しでもご家庭や学校での生活に関してお力になることができたらと思いますので、お気軽にご連絡ください。
まずは、電話・FAX・電子メールなどで本校にお問い合わせください。その後、教育相談の進め方(日程・回数など)を決定いたします。
教育相談の形態・内容
来校相談
本校に来校していただき、その方に応じた相談・支援を行います。視機能の検査や発達検査及び、専門的な指導(点字・歩行・触察・弱視レンズなど)を実施します。
電話相談・巡回相談
来校相談だけでなく、電話での相談や、幼稚園・保育所・学校・施設等へ訪問しての相談も行っていますので、お気軽にご連絡ください。
相談内容例
〈乳幼児児童生徒〉
〇視機能の検査
〇視知覚訓練
〇手指・触察の指導、感覚訓練
〇運動・歩行指導
〇日常生活の相談
〇点字指導
〇パソコン等を使った指導(アシスティブテクノロジーの活用)
〇補助具(弱視レンズなど)の指導
〇視覚障がいのために困難な教科学習の補充
〇視覚障がいに関する情報や資料の提供
〇他の障がいを併せ有する子どもの相談
〈中途視覚障がい者(成人)〉
〇視覚障がいに関する情報や資料の提供
〇歩行、読書など日常生活動作に関する相談(視聴覚福祉センターとの連携)
〇パソコン等の活用(アシスティブテクノロジーの活用)
〇就職、復職に関する相談
教育相談内容に関するQ&A
Q&A形式で教育相談の具体的な内容をご紹介します。
Q:0歳の乳児ですが、視覚に障がいがあることが分かり、早期からの教育を勧められました。0歳からの早期教育が必要なのでしょうか。
A:視覚に障がいのある乳幼児は、目が不自由なために行動が制限されたり他者のまねをすることが難しかったりすることなどから、発達の遅れが生じやすいと言われています。しかし、早期からのいろいろな支援や教育によってかなりの部分を補うことができるため、早いうちからその対応をすることが重要と言えます。盲学校の教育相談では、お子さんの発達支援や、子育ての不安・疑問の解決に向けて取り組みます。
Q:授業中、黒板や教科書の文字が見えにくいのですが、そのような人のための機器や道具があると聞きました。具体的にはどのようなものがありますか。
A:「弱視レンズ」と呼ばれている光学的器具(単眼鏡やルーペ)や、見たいものをテレビ画面に拡大して写すことのできる「拡大読書器」、文字を見やすく設定することのできる「パソコンソフト」、一般の教科書の文字や絵を拡大した「拡大教科書」などがあります。盲学校の教育相談では、その方の見え方や学習環境などに応じて、こうした機器や道具の紹介を行ったり、それらを効率的に活用するための練習を行ったりしています。
Q:病気で視力が落ちてしまっても、パソコンを使うことができますか。
A:画面表示を音声に変換したり拡大したりするソフトを用いることによって、パソコンを使うことができます。それにより、ワープロソフトで文字を書いたりインターネットや電子メールを活用したりできるため、パソコンは視覚障がい者の職業や家庭生活において大きな役割を果たしています。詳しくは情報教育のページをご覧ください。盲学校の教育相談では、乳幼児や学齢児童生徒に関する相談のほか、中途視覚障がい者の相談にも応じており、情報提供や支援を行います。
教育相談リーフレット.pdf
問合せ先
愛媛県立松山盲学校
〒791-8016
愛媛県松山市久万ノ台112
TEL:089(922)3655
FAX:089(922)2893
E-mail:matsb-ad@esnet.ed.jp