この花は何?(10月5日)
2022年10月5日 13時05分 松盲の先生には、校内巡視の当番があります。
私がもう一人の先生と校内巡視をしていたときのことです。
プールの東側にさしかかったとき、「花が咲いていますよ!何の花かわかりますか?」と尋ねられました。
目で見ることのできない私は、早速、教えられた花を触り始めました。
私の指を目いっぱい広げると、親指から小指までがだいたい22センチです。
地面から伸びた茎は、その長さ3つ分よりも数センチ短いので、たぶん60センチぐらい。
茎に毛はなく、つるつるしていますが、ちょっと湿っぽい感じです。
その茎の先に花が咲いていました。
茎のてっぺんが数本に分かれていて、それぞれの先端に、またいくつかの花が付いているようでした。
花びらはとても細くて真っ直ぐに伸びており、少し湿っぽく、そんな花びらが、1つの花に数枚あるようでした。
それにしても不思議だったのは、この花の茎から葉っぱが1枚も出ていないことです。こんな花もあるんですねえ!
「何の花だかわかりますか?」と聞かれましたが、ぜんぜん思い当たりません。
マスクを外して、匂いを嗅いでみましたが、ほとんどわかりません。
「何色ですか?」と聞いてみたら「赤です。」とのこと。
ちょうどこの時期に咲く花で、色は赤色…。
けっきょく私にはわからず、「彼岸花ですよ!」と教えてもらいました。
夜になり、友人から電話がかかってきたときに、この話をしたら、「彼岸花はね、『葉見ず、花見ず』と言って、花が咲く頃に葉っぱはなく、花が散ったら葉っぱが出るんですよ!」と教えてくれました。
「そうなんだ!」と思うとともに、少しは道端に咲く花に関心を持つような生活をしないとなあと思いました。
いつか、「これは何の花かわかりますか?」と尋ねられて、触れば何かわかるぐらいになるといいなあと思いました。
毎日の楽しみがひとつ増えた気がしました。