山茶花が咲いてる!椿も!(12月8日)

2022年12月8日 12時00分
学校全体

12月になり、一気に冬らしくなりました。
この時期には山茶花が咲いているはず。
そこで、同僚の先生に「校内に山茶花が咲いていますか?」と尋ねると、「ええ、咲いていますよ!椿も咲いています。」とのこと。
えっ?椿は2月とか3月とかに咲くんじゃなかったっけ?
早速、椿と山茶花が咲いている、校内の中庭を案内してもらいました。
[山茶花を触る写真]
まずは山茶花。
花びらは、少し潤いを持っている。
最初に触らせてもらった花は、花びらが開くのではなく、筒状。筒の壁は二重になっていて、花びらの枚数を数えることはできない。筒の直径は4、5センチほどでしょうか?私は勝手に、山茶花はとても小さい花が密集して咲くと思い込んでいたので、意外でした。
次に触らせてもらった花は、花びらが筒状ではなく、開いていました。
先生の話によると、山茶花は最初は筒状に咲き、その後開き、そして花びらが1枚ずつ散るとのことでした。
茎から出て葉っぱに至る部分には、細かい毛が生えていました。
葉っぱは、けっこう厚みがあって、表面は乾燥している。全体として楕円形で、両端が尖ったような形。縁には細かなギザギザがあり、一つ一つのギザギザはあまり尖っていない。
表面に凸を描くように反り返っていて、その中央に根元から先端に向かって太い葉脈がある。その葉脈から分かれる葉脈はほぼわからなかったのですが、爪でこするようにすると見つかりました。どちらかというと、表面よりも裏面にあるようでした。
なお、木の幹には触りませんでした。最近、全身の強い痒みに悩まされており、「今触ると皮膚が荒れると思う」と忠告されたので、痒みが治まってから触ることにしました。
また、鼻づまりが激しく、臭いを嗅ぐことも諦めました。
[椿を触る写真]
次に、椿。
花の様子は、筒状の山茶花とほぼ同じ。
茎から出て葉っぱに至る部分には、毛が生えていませんでした。
葉っぱも山茶花とほぼ同じでしたが、縁にあるギザギザが山茶花よりも鋭く感じられました。
葉脈は裏面よりも表面に目立つようでした。

それにしても、山茶花と椿はよく似ていました。
ネットで調べてみると、分類上とても近しい関係のようですね。

今回、私はいくつかの幸運に恵まれたと思います。
一つ目は、松盲の敷地内に山茶花も椿も植えてあったこと。敷地内なので、気軽に触りに行けました。
二つ目は、山茶花と椿が同じ時期に咲いてくれたこと。これって、しょっちゅうあることなのでしょうか?
三つ目は、そのことを私に教えてくれる同僚がいたこと。そして、時間を割いて花の咲く場所まで案内して、触らせてくれたこと。
四つ目は、花びらや葉っぱを触ってその違いに気づく手を、小さい頃からの教育で育ててもらっていたこと。他の幸運が重なっても、その違いに気づく手をもっていなければ、今回のような体験はできないのです。
自分の気持ちなど聞き入れてもらったことのない、昔の盲学校時代でした。好きか嫌いか、やりたいかやりたくないかではなく、将来に必要かどうかで活動内容の決まる時代でした。
怖い先生、怖い先輩の思い出ばかりで、あの頃に帰りたいなんて思ったこともないですが、あの時代の取り組みが今の私の手を、今の私自身を支えてくれているのですね。
いろいろなことに感謝した1日でした。

山茶花山茶花を触察椿を触察